世界はおわらない
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世界はおわらない(主婦の友社)
ジェラルディン・マコックラン=著、金原 瑞人+段木 ちひろ=訳
ノアの方舟をモチーフとした物語で、イギリスの子供達が選ぶウィットブレット・アワードを受賞している。
原文はオックスフォードの学生が読んでも難解だそうだが、子供達には受け入れられたということだ。
意外とそんなものかもしれない。
訳すのも大変だったのではないだろうか? ゲラの初稿にもそれが読み取れた。
中身をヒジョーに簡単に言うと、「人間とは?」ということを我々に投げかけてくれる。
そもそもノアの箱船には選民思想が見え隠れするが、それを逆手に取った見事な作品である。
そこを子供達は鋭く見抜いていると思う。ある世代に分かり易く言うとこれは「ガンダム」だ。
そしてラストがまた見事だ。いい物語は終わり方がうまい。読み終わっても物語が続く。
これはその類いのものだ。
「人間とは?」とは私たちはしょせん「人間同士」である。ということだ。
そこから感謝が産まれる。私たちに自己などというものはない。
例えば、個性は人が自分に見て取ってくれるものだ。
私たちは個性等というものを意識することなく、
実はただその場でその場の反応をしているに過ぎない。
自分が物事に情報を見て取るのではない。情報は元からそこにあるのだ。
私たちはそこからのフィードバックとして自己を初めて認識出来る。
まぁ、いいや。
これは正直作っていて楽しかった。
訳者あとがきに金原さんがナイスサポートとお書きになっているが、
ホントにその通りの編集者の方と仕事をさせていただいた。
制作に関してはそこそこの紆余曲折はあったのだが、面白かった。
珍しく制作過程で送ったjpgが残っているので、いつかその気になったら
ここでそれを紹介するかもしれない。その気になったらね。